子猫や成猫をお迎えした初日は、どう暮らしていけばいいかで悩むもの。
特に初めて飼育する人は、猫にケージは必要なのかなど分からないことだらけだと思います。
そこで今回は、子猫・成猫のお迎え初日から1週間の流れと、猫のお迎え1週間にケージは必要なのかを解説。
猫がお迎え初日トイレしない、ケージから出すと走り回る、猫が悪いことしたらケージは必要なのかなど気になる不安も解決しましょう。
子猫のお迎え初日~1週間、ケージは必須?
子猫のお迎え初日から1週間はケージが必須なのでしょうか。
ケージは子猫を閉じ込めるためのものだと思う人もいますが、実はそうではありません。
好奇心旺盛な子猫を室内のさまざまな危険から守るために、ケージは必要です。
また、ケージ内は落ち着ける自分だけの場所にもなるので、子猫のお迎えから1週間はケージが必須なのです。
子猫のお迎えまでに用意するケージの選び方
子猫のお迎えまでに用意するケージの選び方を紹介します。
お迎えするのが子猫でも成猫でも、適切なケージを用意しておきましょう。
トイレを置くスペースがあるか
猫をケージで飼育する場合、トイレを置くスペースがあるかどうかをチェックします。
トイレの形や大きさによっては、ケージ内に上手く配置できない場合もあるので注意しましょう。
トイレと居住スペースが分かれているケースや、トイレトレーがスライドして取り出せるタイプはさらに便利です。
運動できる2階建て構造
子猫や成猫のケージは、2階建て構造のものがおすすめ。
猫は立体運動を行う動物なので、縦に動ける場所が必要です。
さらに行動できる範囲が広い3階建てタイプもあるので、部屋の天井の高さや広さに合わせて選びましょう。
掃除のしやすさ
猫のケージは掃除のしやすさもしっかりチェックしましょう。
特に扉は大きく開くタイプは、中の掃除やトイレ掃除がしやすいのでおすすめ。
プラスチック製なら尿がかかった場合でも腐食の心配がなく丸洗いできます。
猫のケージはどこに置く? 置き場所のポイント
猫のケージの置き場所は、リビングなど普段猫が過ごす部屋の角がおすすめです。
テレビやラジオの横のような騒がしい場所や、人の通りが多い場所は猫が落ち着けないので避けた方がベター。
空調などの風が直接当たると乾燥してしまうので、快適な温度かつ風通しのいい場所がおすすめです。
ただし、窓際は脱走のおそれがあるため避けましょう。
猫のお迎え初日の流れ
猫のお迎え初日の流れを確認していきましょう。
初日は慣れないこともありますが、あまり神経質にならずやっていきましょう。
ケージに入れる
猫を自宅に連れてきたら、最初にケージに入れてください。
初日から放し飼いすると、猫は狭くて暗い場所を見つけて出てこなくなることがあるため、まずはケージに慣れさせましょう。
猫が以前から遊んでいたおもちゃや毛布などがあれば、それもケージに入れてください。
出たがる場合も放置
猫は新しい環境に身を置くと、好奇心や興奮で外に出たがる場合があります。
しかし、子猫は自分で体調管理ができず、外に出すと本人が思っている以上に体力を消耗してしまいます。
出たいと鳴く場合も、基本的には放置するようにしてください。
ごはんと水をあげる
引き取り先で猫がいつもごはんを食べていた時間になったら、キャットフードと水をあげてみましょう。
しかし、猫のお迎え初日は水飲まない、ごはん食べないということもあり得ます。
人が見ていない時に水やごはんを食べることもあるので、じーっと観察するのはやめてください。
遊んでみる
ケージに入れたまましばらく放置しても外に出たがる場合、少しだけ猫と遊んでみてもいいでしょう。
ただしケージの外に出すのは、あくまで猫が遊びたそうにしている場合のみです。
特に子猫は体調管理ができないので、どんなに元気そうにしていても早めに切り上げ、飼い主がしっかり管理してください。
猫のお迎え2日目~1週間の流れ
猫のお迎え2日目~1週間の流れを紹介します。
子猫や成猫を迎えた2日目からは、猫との触れ合いも少しずつ増やしていきましょう。
ケージから出す
2日目以降は、子猫や成猫をケージから出すのもOKです。
この時も、無理やり抱っこしてケージから出すのではなく、ケージの扉を開けておくだけにします。
猫によって性格は異なるので、ゆっくり部屋の中の環境に慣らしていくのがポイントです。
トレーニングをはじめる
猫のお迎えから2日目~1週間の間に、トレーニングをはじめます。
猫はすぐにトイレを覚えますが、子猫の場合はトイレサインをチェックして連れていきましょう。
室内で放し飼いするなら、爪とぎや甘噛みのしつけも根気強く行ってください。
ゆっくりスキンシップを取る
猫のお迎え2日目~1週間で部屋の環境や飼い主に慣れてきたら、ゆっくりスキンシップをとってみてください。
無理やり抱っこなどは避けて、おもちゃで遊んであげたり、体を撫でてあげたりしましょう。
大きな声を出すと驚いてしまうので、優しく声かけしてください。
猫のお迎え2日目~1週間の注意点
猫のお迎え2日目~1週間での注意点について解説します。
飼い始めの時期は猫もデリケートなので、体調などには注意しましょう。
室温管理をする
猫は暑くても汗をかいたり、寒くても服を着たりすることができません。
特に、まだ体温調節ができない子猫は飼い主が室温管理をしてあげないと、体調を崩してしまいます。
室温は25度前後にして、エアコンも寒くなりすぎないように注意しましょう。
遊びすぎない・かまいすぎない
猫が家に来るとかわいくて嬉しくて、ついついかまいたくなるもの。
家族で取り囲んで遊んだり、友達に見せたりしたい気持ちもわかりますが、遊びすぎないようにしましょう。
ストレスで体調を崩すほか、信頼関係がうまく築けなくなることもあります。
夜鳴きは無視する
子猫は特に、寂しさや遊びたい気持ちで夜鳴くことがあります。
そこでかわいそうだからと見にいけば、鳴くと遊んでもらえることを学習してしまうため、無視してください。
猫の生活リズムが崩れることもあるので、かまってほしくて鳴く場合は放置・無視するのが最適です。
気になることがあれば病院へ
猫の体調や仕草などで、何か気になることがあれば病院に連れていきましょう。
子猫のうちは体調を崩すこともあり、頻繁に病院に行くことがあると思います。
体が成長しきって落ち着いた成猫になっても、年に一度は健診を受けるのがおすすめです。
猫の飼い始めはいつまでケージに入れる?
猫の飼い始めはいつまでケージに入れるべきなのでしょうか。
例えば子猫だと、お迎えから環境に慣れる最低3ヶ月くらいはケージで飼育するのが好ましいです。
その後もすぐに撤去せず、6ヶ月程度はケージを置くのが推奨されています。
成猫でもケージは使う?
成猫でもケージは捨てずに置いておきましょう。
猫が病気になった時や手術をした時に、安心して体を休める場所になります。
また、新しい猫をお迎えした時や災害発生時のシェルターとしなど、成猫になってもケージを使う場面は多いです。
猫が悪いことしたらケージに入れるべき?
猫が悪いことしたらケージに入れるのはあまり意味がないと言われています。その理由は、猫は自分が悪いことをしたからケージに入れられていることを理解するほどの学習能力を持っていないから。
猫は人間の子どものように反省できないので、猫が悪いことしたらケージに入れるのはおすすめできません。
猫のお迎え後のあれこれ
ここからは、猫の飼い始めの気になる疑問についてQ&A方式で解説。
猫の行動の理由と、その簡単な対処法を説明します。
Q.猫がお迎え初日にゴロゴロ鳴く
A.猫がお迎え初日にゴロゴロ鳴くのは、緊張してるからかもしれません。
低い声でゴロゴロ鳴くのは、緊張して自分を落ち着かせるため。
何日も続くなら、体調や周囲の環境にストレスを感じているかもしれないので見直してみましょう。
Q.猫がお迎え初日トイレしてくれない
A.猫がお迎え初日トイレしてくれない場合、環境の変化についていけてない可能性があります。
トイレに猫が嫌いなものがあるかもしれないので、不安を感じるような要素を取り除いてあげましょう。
それ以外だと、トイレがどこか理解していないこともあります。
Q.猫がお迎え初日水飲まない
A.猫がお迎え初日水飲まないのは、環境の変化にストレスを感じているからかもしれません。
ストレスで人間の食欲がなくなるのと同じで、猫はナイーブな生き物です。
飼い始めてから2日目くらいになると、人がいない間に水やご飯を食べてくれるでしょう。
Q.猫がお迎え初日動かない
A.猫がお迎え初日動かないのは、新しい環境や知らない人間がいて警戒しているからかもしれません。
無理やりケージから出すとエアコンの上やテレビの裏といった、人から見えない場所に隠れてしまうことも。
不安になっても根気強く見守り、猫のペースに合わせましょう。
Q.猫をケージから出すと走り回る
A.猫をケージから出すと走り回るのは、ストレス発散の可能性があります。
猫の飼い始めは、初めての家や人間に囲まれてストレスを溜め込みがちです。
ケージから出すと走り回る場合は、昼間に少し遊ばせたり、キャットタワーを取り入れたりして運動させましょう。
猫のお迎えにおすすめのケージ
猫のお迎えにおすすめのケージを紹介します。
手入れがしやすく、猫が広々使えるケージをピックアップしました。
ボンビアルコン スリムキャットサークル2段タイプ
スリムな2段タイプで一人暮らしの部屋にも置きやすいケージ
ボンビアルコンのスリムキャットサークルは、狭い部屋にも置きやすいサイズ。
子猫などの飼い始めにぴったりなサイズで、トイレの失敗や猫砂の飛び散りにも安心なパネルで囲われています。
ケージから出たがる猫も、ハンモック付きのサークルなら気に入ってくれるかもしれません。
- サイズ 幅72cm 奥行60cm 高さ104cm
- 材質 スチール、人工木材、ABS、PP、PE
- 重量 12kg
キャットケージ 3段 トイレ付 収納 はしご ドアロック ハンモック キャスター付き
お迎え初めの時期でもケージ内で自由に活動できておすすめ
こちらのキャットケージは3段でケージ内でものびのび動けるタイプです。
高くから部屋中を見渡せる3段ステップのほか、ゆらゆらハンモックや子猫に嬉しいはしごなどがついています。
また、トイレはケージを開けずにスライドで引き出して掃除ができます。
- サイズ 幅81cm 奥行57cm 高さ188.5cm
- 材質 スチール、ポリプロピレン
キャットケージ 大型 組み合わせ自由 ホワイト 3段
多頭飼育にもおすすめ 猫がたっぷり遊べる大型3段ケージ
3段タイプのうえ、横幅も広めでたくさん動けるキャットケージ。
大きめですが下にキャスターがついているため、掃除や引っ越しの際も負担が少ないです。
多頭飼育の場合、新入りが先住猫と仲良くなったら一緒に使わせてもいいでしょう。
- サイズ 幅124.5cm 奥行62cm 高さ185cm
- 材質 スチール、ポリプロピレン
- 耐荷重 15kg
猫のお迎えに必要なもの
ケージ以外で、猫の飼い始めに必要なものをピックアップしました。
猫の性格に合うものや、今まで使っていた道具を取り入れるのがおすすめです。
Haru Nello ペット用給水器
水皿からなかなか水分補給できない猫に最適な猫用給水器
流水じゃないと水飲まないという猫には、こうした給水器を使うのがおすすめです。
こちらはコードレスタイプなので猫がコードを噛んで断線させたり、感電したりする危険性もありません。
また、浄水フィルターやUVライトで衛生的に使えるのもポイント。
- サイズ 幅24.5cm 奥行24.5cm 高さ16.1cm
- 充電時間 使用時間 4時間/最長72時間
- 重量 1.3kg
ボンビアルコン しつけるトイレ クリアキャット M
砂かけする時に周りに砂が飛び散りにくい大きめ猫用トイレ
ボンビアルコンのしつけるトイレは、背面部分が高めに作られているのがポイント。
そのため猫がトイレをした後の砂かけで、砂が床に飛び散る心配が少ないです。
さらに足置き場も付いているため、トイレに入りたくないきれい好きの猫も使いやすいでしょう。
- サイズ 幅50.1cm 奥行38.4cm 高さ23.5cm
- 材質 PP、ABS
アイリスオーヤマ 猫砂 シリカゲル 脱臭 消臭 シリカゲルの猫砂 SGN-60 6L
トイレのにおいが気になりにくい シリカゲルで作られた猫砂
シリカゲルが尿のにおいを脱臭してくれて、トイレのにおいが気になりにくい猫砂です。
こちらは1ヶ月間交換不要のため、忙しい飼い主にぴったり。
粒は大きめで肉球の間に挟まりにくく、トイレの外を猫砂まみれにする心配もありません。
- サイズ 幅33.5cm 奥行49.5cm 高さ7.4cm
- 材質 シリカゲル、活性炭、抗菌剤
ペットをだめにするクッション
子猫や成猫の安心できる場所になる ふわふわのペット用ベッド
猫がケージから出たがるのは、ケージの中が寝にくいからかもしれません。
フカフカのクッションを置けば、猫はケージをもっと気に入ってくれるはず。
こちらのクッションは毛足が長いフェイクファーでできていて、猫もやみつきになるふわふわな質感が魅力です。
思わぬ隙に、猫の油断した姿を見られるでしょう。
- サイズ 幅60cm 奥行60cm 高さ25cm
- 材質 ポリエステル、ポリプロピレン、シリコン
- 重量 720g
キャットタワー おしゃれ 据え置き 多頭飼い ハンモック付き
ケージから出すと走り回る元気な猫におすすめのキャットタワー
高さ145cmと大きすぎず、部屋に置いても圧迫感が少ないキャットタワーです。
ハンモックや隠れ家のほか、爪とぎ、ぽんぽんおもちゃなどさまざまな仕掛けが施されています。
ケージから出すと走り回る子猫や、運動不足の成猫もたっぷり楽しめるでしょう。
- サイズ 幅60cm 奥行45cm 高さ145cm
- 材質 パーティクルボード、ポリエステル、麻
- 重量 18.5kg
リッチェル キャンピングキャリー 折りたたみ L
折りたたみタイプでペット用品置き場にしまっておけるクレート
災害時や通院時に備えて、クレートを買っておくと安心です。
狭く暗いクレートには抵抗感を感じる猫も多いため、子猫のうちから慣れさせておくのが大切。
猫が好きなクッションやおもちゃを入れて、ハウス代わりに使うのもおすすめです。
- サイズ
- 使用時 幅44cm 奥行67cm 高さ50cm
- 折りたたみ時 幅44cm 奥行66cm 高さ12cm
- 材質 ポリプロピレン、ABS樹脂、スチール、
- 重量 5.7kg
まとめ
子猫・成猫のお迎え初日から1週間の流れと、猫のお迎え1週間にケージは必要なのかについて紹介しました。
早くケージに慣れさせるためには、猫がケージから出たがる場合も心を鬼にして無視、放置することが大切。
また猫が悪いことしたらケージに入れるのは、無意味と言われているのでやめましょう。
いつまで猫にケージが必要か迷うかもしれませんが、成猫になっても使う場面はあるので家に常備しておくと安心です。