猫は室内だけで飼っていいの? マンションや一部屋で飼う場合について解説

猫は室内だけで飼っていいの? マンションや一部屋で飼う場合について解説

猫をマンションで室内飼いしている人も多いでしょう。
そこで気になるのが、一部屋で完全室内飼育するのは果たして猫にとっていいことなのか。
この記事では、猫を完全室内飼育するメリットと、一部屋で飼う時の注意点などを解説します。
また、なぜ「猫の室内飼いは絶対にやめてください」という意見があるのかも調査しました。

 

猫は完全室内飼いが推奨されている

「猫の室内飼いは絶対にやめてください」という人もいますが、一般的に猫は完全室内飼いが推奨されています。
体が小さく言葉も話せない猫にとって、屋外は危険がいっぱいです。
しかし、飼い主が管理しているマンションの一部屋で過ごせば、猫の身の安全は守られます。
環境省や日本動物愛護協会のサイトに猫の室内飼いについて詳しい情報が載っているので、一度チェックしてみてください。

 

「猫の室内飼いは絶対にやめてください」が言われ出したのはなぜ?

では、「猫の室内飼いは絶対にやめてください」が言われ出したのはなぜなのでしょうか。
「猫の室内飼いは絶対にやめてください」は、環境省や日本動物愛護協会とは関係のない発言です。
しかし、かつてそのような意見がネットで見受けられたため、何が正しいのか不安になった人もいるでしょう。
ネット上の書き込みには素人の意見も多いため、妄信せず専門家の意見を聞くことが大切です。

 

「猫の室内飼いは絶対にやめてください」が間違いと言える理由

「猫の室内飼いは絶対にやめてください」が間違いと言える理由はいくつかあります。
現在猫を飼っている人も、これから飼う人も惑わされないようにしましょう。

 

事実、野良猫のほうが寿命が短い

「猫の室内飼いは絶対にやめてください」が間違いと言える根拠の一つに、事実、野良猫の寿命が短いことがあります。
野良猫の寿命は3~5年と言われていて、猫の平均寿命が14歳前後であることと比べてもかなり短命です。
完全室内飼いの猫が長生きするのは、外に出ることで遭ってしまう危険を回避しているから。
また、飼い主がいつも近くにいて体調に気を配れる、変化に気づいてあげられるというのも大きいでしょう。
参照:一般社団法人ペットフード協会 令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査

 

猫にとってストレスは屋外にもたくさんある

「猫の室内飼いは絶対にやめてください」という人は、猫のストレスは家の中だけにあると思っているかもしれません。
しかし、猫にとってストレスは屋外にもたくさんあります。
たとえば猫同士のけんかはもちろん、迷子になって大好きな飼い主やごはんがある家に帰れなくなるストレス。
また時には人間からの虐待や、交通事故などによるケガも考えられるのです。

 

猫はマンションや一部屋でも飼える?

猫は広い空間よりも、高い空間を好む動物。
そのためある程度の高さがあれば、ワンルームのマンションや住居の一部屋でも猫は飼育できます。
部屋が狭い場合でもキャットタワーを置くなどの工夫をすれば、猫にとって快適な空間を作ることは可能。
一方で、犬は立体運動よりも地面を駆け回ることを好むので、広めの部屋が必要です。

 

猫をマンションで飼う前に確認すること

猫をマンションで飼う前に、いくつか確認すべきことがあります。
最期の時が来るまで楽しく猫と過ごせるよう、必ずチェックしておきましょう。

 

ペット飼育可の物件か

まず第一に、自宅のマンションやアパートがペット飼育可の物件かを確認してください。
たとえペット可でも小動物のみで、大型犬や猫の飼育を禁止しているマンションもあります。
そういった細かい規約を把握した上で、適切に猫を迎える準備をしてください。

 

DIY可能か

自宅のマンションが、DIY可能かどうかも確認しておきましょう。
猫は立体的な動きをするため、キャットタワーやキャットウォークといった設備をDIYで付ける人も多くいます。
壁を傷つけないものもありますが、自分でこだわって作りたい人は規約を見ておきましょう。

 

現状復帰に関する契約事項

猫だけでなくペットを飼う上で、マンションやアパートの現状復帰に関する契約事項も要チェックです。
特に猫は、爪とぎやトイレなどで壁を傷つけることもあるので特約までしっかりと見ておくのが大切。
ペット可物件の場合、現状回復に充てる費用として、敷金を通常より一か月分多く求める物件が多いようです。

 

猫のマンション飼いで起こりがちなトラブル

次に、猫のマンション飼いで起こりがちなトラブルを紹介します。
特にマンション・アパートの一部屋で飼う予定の人は見ておきましょう。

 

高所からの落下

マンションのベランダや窓など、猫が高所から落下する事故が発生しています。
いくら高いところが得意といえど、マンション上階から落下してしまうと無傷ではすみません。
猫が飛び出してしまわぬよう、窓の施錠やネットを張るといった事故防止策を入念に行いましょう。

 

脱走

窓やベランダのほか、自宅のドアの開け閉めをした時に猫が出ていってしまうケースもあります。
完全室内飼育の猫は町や道順などを知らないため、一度脱走するとなかなか帰って来れないことも。
玄関ドア近くには脱走防止フェンスを取り付け、猫に細心の注意を払って生活してください。

 

隣人トラブル

マンションやアパートは近所の人との距離が近いため、ただでさえ隣人トラブルが起こりがち。
猫や犬といったペットを飼うと、鳴き声についてのクレームやアレルギーなどを訴えてくる人もいます。
マンションの一員なら自治会のルールに従って、適切に猫を飼育しましょう。

 

完全室内飼いによる、猫のストレスを減らす工夫

完全室内飼いによる、猫のストレスを減らすコツを解説します。
マンションの一部屋でも、猫が楽しく毎日を過ごせるよう工夫しましょう。

 

空調管理

猫は汗がかけないので、品種や毛の長さなどに合わせて常に適切な室温を保つようにしてください。
暑さには比較的強い猫ですが、日本の夏場は湿度もあり酷暑です。
猫の命を守るため、夏は冷房、冬は暖房の24時間空調を基本として考えてください。

 

日当たりを確保

マンションなどで猫を飼う場合、必ず日当たりを確保してください。
紫外線によって被毛の殺菌をしたり、体温調節をしたり、自律神経を整えたりと猫に日光は欠かせません。
外に出す必要はなく、窓ガラス越しでもカーテンを開けておくことで猫を日に当てることはできます。

 

キャットタワーなどの遊び場を作る

狭い一部屋で猫を飼う時は、キャットタワーといった遊び場を作るのもおすすめ。
猫のストレス解消には、縦に運動できる遊び場が必須です。
キャットタワーのほか、壁際を歩けるキャットウォークなども設置すると楽しく運動不足解消もできます。

 

一部屋で多頭飼いしない

猫はナイーブな動物で縄張り意識があるので、一部屋で多頭飼いしないようにしましょう。
同じ縄張りの猫同士はケンカをしてストレスやケガをすることもあります。
もし多頭飼いしたい場合は兄弟や親子など、血のつながった猫同士を引き合わせるのがおすすめです。

 

飼い主とスキンシップする

猫が飼い主に甘えてくるなら、スキンシップを取りましょう。
猫の性格は個体によって違い、かまわれすぎると嫌なタイプ、甘えたいタイプなどさまざま。
無理やり抱っこするのは避けて、猫が遊びたい時に一緒に遊んであげてください。

 

猫の完全室内飼いのストレスを軽減するアイテムはこちら

最後に、猫の完全室内飼いのストレスを軽減するアイテムをピックアップしました。
おすすめのアイテムをぜひ活用してください。

 

キャットタワー アイボリー グレー ペット 据え置き 150cm 爪とぎ 運動不足 ストレス発散

マンションなどの狭い家で猫を飼う時に欠かせないキャットタワー

アイボリーカラーでインテリアに馴染むキャットタワーです。
見晴らし台やハンモック、隠れ家などがありながら、150cmと高すぎないので圧迫感なく設置できるのが魅力。
さらに猫が追いたくなる紐や爪とぎといった機能も付いています。

  • サイズ 幅79cm~94cm 奥行40cm 高さ150cm
  • 材質 MDF、麻ひも、布張り
商品はこちら

 

猫 窓 ハンモック 折りたたみ ベッド 吸盤式

そのまま日光浴ができ、外が気になる猫も楽しめる窓ハンモック

吸盤で窓に取り付けて、使わない時は折りたたみもできる窓ハンモックです。
窓の少し高い位置に設置すれば、猫は日光浴と外の景色を楽しみつつ、家の様子も一望できます。
さらに耐荷重が10kgあるので、ノルウェージャンフォレストキャットのような大型種でも安心して使えます。

  • サイズ 幅52cm 奥行30cm 高さ18.5cm
  • 材質 スチールパイプ、ポリプロピレン、PVC、ポリエステル
  • 耐荷重 15kg
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キャットホイール 回し車 直径100cm 大型 木製 ストッパー付き マット付き

走りたい子猫、やんちゃ盛りの猫におすすめのキャットホイール

キャットホイールは場所を取らず、マンションやアパートに置くのにぴったりの猫のアイテム。
家の中で安全に運動できるため、肥満気味の猫をダイエットさせたい人におすすめ。
家の中を走り回って落ち着きがない猫のストレス発散にも最適です。

  • サイズ 幅100cm 奥行36.5cm 高さ108cm
  • 材質 MDF、ポリエステル、TPRゴム
  • 重量 17.8kg
商品はこちら

 

キャティーマン キャティーサロン カリーニャ グルグルにゃわしっぽ

猫がメロメロになる しっぽをイメージしたマッサージブラシ

猫の舌で毛づくろいされているような感覚で、猫が病みつきになるブラシです。
こちらはブラッシング用ではなく猫を癒すマッサージ用のブラシで、愛猫とのスキンシップに使うのがおすすめ。
持ち手は手に馴染む天然木、ブラシは優しい肌あたりのサイザル麻を使っています。

  • サイズ 幅11.7cm 奥行5.7cm 高さ11.7cm
  • 材質 天然木、鉄芯、サイザル麻、シュロ
商品はこちら

 

(まとめ)ゴーゴーくるくるマウス【×2セット】(猫用おもちゃ)

かわいいチーズのリモコン付き よく動くねずみのおもちゃ

ゴーゴーくるくるマウスはリモコンで動くおもちゃで、ねずみが360度回転するのが特徴。
前進、後進のほか自動モードの設定もあり、動くものが大好きな猫が飽きずに追いかけていきます。
室内でもたっぷり動けるよう、おもちゃを使って猫と一緒に遊んであげましょう。

  • サイズ 幅9.5m 奥行4.5cm 高さ3.0cm
  • 材質 ポリエステル、ABSTPE
商品はこちら

 

まとめ

ここまで、マンションや一部屋で猫を室内飼いできるのか、猫のストレスを減らすコツなどを紹介しました。
一部の人が「猫の室内飼いは絶対にやめてください」と声を上げていますが、これは間違った考えです。
いまや、猫は完全室内飼育が基本になっており、そのほうが安全に長く生きることが分かっています。
偏った情報に惑わされぬよう飼い主が情報を取捨選択しながら、猫を育てていってください。
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